双劉舎の主な得意京劇演目
三蔵法師、孫悟空一行が天竺へ旅する途中、ある山中で白骨精という女の妖怪に出会いました。
白骨精は、三蔵法師の肉を食べると不老長寿が得られるということを聞き、三蔵法師を狙います。
そこで孫悟空は三蔵法師を守るため、白骨精と戦うことに…。
孫悟空vs白骨精の激しい立ち回りを、テンポ良くスリリングに2人芝居で魅せます。
劇中に「変面 ( へんめん )」と言う一瞬にして顔が変わる技も飛び出します。
白素貞は白蛇の化身。白素貞は人間界に降り、許仙と言う男と夫婦になりました。
許仙は妻の本当の姿を知りませんでしたが、酒を飲んで白蛇の姿に戻ってしまった妻を見て、夫はあまりの驚きで死んでしまいました。
その夫を生き返らせようと妻の白素貞は、禁断の薬草「霊芝仙草」を採るために、鹿の姿をした鹿童と鶴の姿をした鶴童という神様と、やむを得ず戦うという物語です。
戦闘のシーンは舞踊を思わせ、大変に優雅です。
衣装も素晴らしく、京劇の真髓を見せてくれます。
映画「さらば、我が愛~覇王別姫」で有名となった「史記」の一場面。
追い詰められた楚の覇王・項羽は、四面を囲む漢軍が楚の国の歌を歌うの聞き、自国の兵が漢に降伏したと思い、もはやこれまでと覚悟を決めます。
項羽の愛妃・虞姫は酒宴の際に剣舞を披露し、項羽の心を慰めた後、自分が手足まといになるのを恐れ、隙を見て項羽の剣を抜き、自ら命を断ってしまいます。
虞姫の見事な剣の舞は、この演目の見せ場です。
扈家荘
(こかそう) -扈一族の村- ~水滸伝より~
中国の名作「水滸伝」の一場面。
宋江を頭目とする梁山泊軍は、村々を圧政から解放してゆきました。
が、祝家荘という村を攻めたとき、祝家荘の救援に駆け付けた美女・扈三娘(こさんじょう)の活躍で、梁山泊の豪傑・王英は打ち負かされてしまいます。
美しい扈三娘の激しい立ち回りが、この劇の最大の見せ場。
扈三娘は、強さと美しさを兼ね備えた「刀馬旦」の真骨頂といえます。
任堂惠は、護送される焦賛を救い出そうと、ひそかに後を追い、焦賛一行に続いて三岔口(三差路)に一夜の宿を取りました。
宿の亭主・劉利華も、実は焦賛を救おうとしていたのですが、お互いを誤解してしまった二人は、深夜灯りの消えた室内で手探りで闘うことに…!
二人の男が真っ暗闇で決闘する、はりつめた空気の中にもユーモアの漂う作品です。
金国に攻め入られる南宋の戦陣に現れた女将軍・梁紅玉。
陣太鼓を打ち鳴らし勇猛果敢な戦ぶりで敵軍を打ち破ります。
鎧をかたどった豪華な衣装をまとい、武器を手に鍛かれた手練の技を披露いたします。